TWELITE SPOTを使ってみる

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TWELITE

「TWELITE」は、「モノワイヤレス」という日本の会社が販売している無線機能付マイコンモジュールです。
「IEEE802.15.4」という2.4GHz帯の規格を使って無線通信を行い、通信速度は250kbps、理想条件では1〜3km程度の通信が可能とのことです。
また、消費電力が小さいのも特長で、使い方にもよりますが、ボタン電池1個(CR2032、220mAh)で年単位の動作が可能です。

TWELITEに温湿度センサとボタン電池ホルダーをつけた「TWELITE ARIA」、TWELITEに加速度センサとボタン電池ホルダーをつけた「TWELITE CUE」という特定用途向けの製品もあります。これらを利用すれば、何の加工もせずに、そのまま低電力のセンサデバイスとして活用することができます。
私はこれまで、ESP32などを使って温度データを測定するセンサデバイスなどをつくってきましたが、その際には電池で長期間動かすために色々と苦労してきました。TWELITEを使えばそのような苦労もなくなりそうです。



また、2023年の5月には「TWELITE SPOT」という製品が販売開始されました。
「TWELITE SPOT」は「TWELITE」と「ESP32」をUARTでつないだデバイスです。SPOT内のTWELITEでTWELITE子機(センサデバイス)からのデータを受信し、それをUARTでESP32に転送することで、ESP32の無線LAN機能を使ってデータを活用することができます。
複数のTWELITE子機のデータを1台の「TWELITE SPOT」で受信することができるので、ゲートウェイのような使い方ができます。
「TWELITE SPOT」内の「ESP32」には、他のESP32デバイスと同様にArduino IDEでつくったスケッチを書き込むことができるので、これまでESP32用につくってきたスケッチ群も一部を活用できそうです。


「TWELITE SPOT」「TWELITE ARIA」「TWELITE CUE」を購入したので、試してみたいと思います。

「TWELITE ARIA」には「App_ARIA」、「TWELITE CUE」には「App_CUE」というアプリがプリインストールされています。
「App_ARIA」は5秒ごとに温湿度データを送信、「App_CUE」は5秒ごとに加速度データを送信(ゆさぶった時のみ、より細かい時間間隔で送信)します。

また、「TWELITE SPOT」には「spot-server」というアプリがプリインストールされており、これを使うことで「TWELITE SPOT」をWebサーバとして利用することができます。
PC等からWi-Fiで「TWELITE SPOT」に接続することで、TWELITE子機が測定・送信したセンサデータを閲覧できます。

手順は以下のとおりです。

  • 「TWELITE SPOT」側面にあるUSB-C端子に電源を供給します。
  • 購入したまま(初期設定状態)の「TWELITE ARIA」、「TWELITE CUE」にボタン電池を取り付けます。
  • パソコンのWi-Fi設定で、接続先を「TWELITE SPOT (XXXX)」に変更します。
  • Webブラウザで「192.168.1.1」を開きます。

上記を行うと、以下のような画面が表示されます。

「ARIA Viewer」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。5秒ごとの温湿度データがグラフ表示されています。

「CUE Viewer」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。5秒ごとの加速度データがグラフ表示されています。「TWELITE CUE」をゆさぶると、より詳細に加速度データが表示されます。

「Serial Viewer」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。5秒ごとに「TWELITE ARIA」「TWELITE CUE」からの受信データが1行ずつ表示されます。

何も事前準備をせず、非常に簡単にセンサ情報を閲覧することができました。
「TWELITE SPOT」のESP32スケッチを書き換えることで、センサデータをインターネット上のWebサーバに送信することもできそうです。

これまで色々なIoTデバイスをつくってきましたが、汎用的なものとなると、温湿度情報や加速度情報の測定ぐらいになります。
それらの用途において、「TWELITE SPOT」「TWELITE ARIA」「TWELITE CUE」を組み合わせたシステムはとても良い選択肢になりそうです。