マイクロビットには、他の電子部品をつなぐための「入出力端子」があります。
ワニ口クリップやネジをつかって、マイクロビットと他の電子部品をつなぐことができます。
ここでは、さまざまな電子部品のうち「コンデンサ」と「トランジスタ」について説明します。
コンデンサやトランジスタなどの電子部品をつないで「回路」をつくり、メロディーをならしてみます。
メロディIC(UM66TxxL)とは
今回の工作では、電子回路でメロディーをならすために「メロディIC(UM66TxxL)」をつかいます。
電源(乾電池)と圧電スピーカーをつなぐだけで、メロディーがなります。
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電子工作1
メロディICに乾電池と圧電スピーカーをつなぎ、メロディーをならします。
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すずメッキ線で、下の写真のような「コの字」型のパーツを3個つくります(1辺8mmぐらい)。
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以下のようにつなぎます。
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電池ボックスのスイッチをオンにすると、メロディがなります。
コンデンサとは
電気をためることができます。電気をためることを「蓄電(充電)」といいます。
容量の大きいコンデンサには、たくさんの電気をためることができます。
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電子工作2
+と-の間に47μFのコンデンサを入れます。
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先ほどの回路にコンデンサを追加するだけです。
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電池のスイッチをオンにすると、メロディーがなるのと同時にコンデンサに充電されます。
スイッチをオフにしても、少しの間だけメロディーがなりつづけます。
コンデンサを470μFに変えてみます。
スイッチをオフにしたあと、メロディーがなりつづける時間が長くなります。
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トランジスタとは
トランジスタにはエミッタ(E)、ベース(B)、コレクタ(C)という3つの端子があります。
B→Eに小さな電気を流すと、C→Eに大きな電気が流れます。
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この仕組みにより、トランジスタは「スイッチ」になったり、電気を「増幅」したりします。
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可変抵抗とは
ツマミを回すと、抵抗値が小さくなったり大きくなったりします(0Ω〜100kΩ)。
3つの端子がありますが、今回は2, 3のふたつだけをつかいます。
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電子工作3
ここでは、トランジスタをスイッチとして使います。
メロディICにトランジスタをつなぎ、トランジスタでメロディーをならしたり止めたりします。
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以下のようにつなぎます。
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可変抵抗を回すとメロディがなります。
光センサ(Cdsセル)とは
明るさによって抵抗値が変わります。
暗いと抵抗値が大きく(1MΩ)なり、明るいと抵抗値が小さく(10〜20kΩ)なります。
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電子工作4
抵抗を光センサ(Cdsセル)に変えて、明るさによってトランジスタのオン/オフを制御します。
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抵抗をCdsセルに変えるだけです。
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周囲が明るくなるとメロディーがなります。どのぐらいの明るさでメロディーがなるかは、可変抵抗で調整します。
マイクロビットとの接続
トランジスタはスイッチとして使えるので、マイクロビットとトランジスタをつなぐことで、たとえばモーターの回転などを制御することができます。
以下のようにつなぐことで、モーターの回転・停止をマイクロビットで制御することができます(この回路では、モーターの回転方向を制御することはできません)。
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マイクロビットには「電源ボード」をつないであります。マイクロビットは「電源ボード」の電池で、モーターは「電池ボックス」の電池で動きます。
マイクロビットのプログラムで、「高度なブロック」>「入出力端子」>「デジタルで出力する」ブロックを使います。
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ボタンAを押している間だけ、モーターが回転します。
なお、今回つかったトランジスタ(2SC1815L)は能力が小さいため、大きなモーターを回すことはできません。
今回は、消費電力の小さい小型モーターをつかって実験を行いました。
また、使用するトランジスタや電源電圧によって、トランジスタのベースにつないでいる抵抗の値は変える必要があります。
なお、私がマイクロビットの使い方を習得するのにあたっては、以下の書籍を参考にさせていただきました。
初心者向けから、比較的高度なものまで、さまざまな情報が記載されているだけでなく、子供向けの作例も多数掲載されていますので、「プログラミング教育」のための題材さがしなどにもおすすめです。