知り合いの方から畑の一画をお借りして、自然農での野菜栽培を体験中です。
昨年、畑の端に小さな水田エリア(ミニたんぼ)をつくり、自然農での稲作を体験しました。
わずか6〜7m2程度の小さなたんぼですが、種もみの準備から田植え、稲刈り、脱穀まで、ひととおりの作業を体験し、最終的には4kg程度のコメを収穫することができました。
今年も同様に、コメを育ててみようと思います。
今年はミニたんぼの広さを倍くらいに拡張し、10kg程度の収穫を目指します。
種もみの採取
前年に収穫したコメです。
銘柄は「ハッピーヒル」という餅米です。
このコメを一部、種もみとして籾付きのままで保管しておきました。
たんぼの整備
前年の12月、たんぼの拡張作業を行いました。
これまでは特に使っておらず放置していたエリアで、雑草が茂り、土も非常に硬くなっていました。ここを人力で耕し、雑草は土の中に漉き込んでおきました。
右側と奥の乾いている場所が、元々ミニたんぼとして使っていたエリアで、左側の土が湿っているところが今回拡張したエリアです。
1ヶ月ぐらいたつと、ある程度なじんできました。
種もみの選別・温湯消毒
今回は、畑に数名のお子さんに来ていただき、「種もみの選別・温湯消毒」を体験してもらいました。
実施したのは4月9日です。
最初に、まだ籾に残っていた「ヒゲ」をとります。
水に生卵を入れ、それが浮くぐらいに食塩を混ぜていきます。
そこに種もみを入れ、浮いたものを取り除きます。
選別が終わったらすぐに、食塩の入っていない水につけます。
60℃のお湯に、選別した種もみを入れて消毒します。水温を60℃にキープしたまま、10分程度浸します。
消毒が終わったら冷水につけます。
選別・消毒の終わった種もみは、お子さんにも持って帰ってもらい、家で育ててもらうことにしました。
浸種・種おろし
種もみを発芽させるために、水分を吸収させます。
種もみをネットに入れ、おけに入れた水に数日間つけておきます。
「水温×日数」を「積算温度」と言いますが、水につけておく日数は、積算温度は100℃になるまでとのことです。水温が15℃であれば7日間、水温が12℃なら8日間つけておくことになります。
4月14日(浸種開始から5日)、こんな感じになってきました。
4月17日(浸種開始から8日)、自宅のベランダで種おろしをしました。
128穴のセルトレーに、ホームセンターで購入した「培養土」と「くん炭」を混ぜたものを入れ、種もみを1粒ずつ入れました。
種もみを持って帰ってもらった方々とも連絡を取り合い、同じ頃に種おろしをしてもらいました。
苗の成長のようす
4月24日、芽が出てきました。
4月26日の様子です。
5月1日の様子です。
5月8日の様子です。
5月14日の様子です。
5月26日、そろそろ田植えができそうです。
田植えの準備
4月16日、たんぼの荒おこしをしました。
冬の間に耕したエリアを改めて耕し、ポンプで川から水を入れ、畦もつくりました。
こんな感じになりました。
ちなみに、この奥にもミニたんぼエリアがあるのですが、力尽きてしまい、そこまで荒おこしすることはできませんでした。
その後、ポンプは止めたものの、近くの沢からの水は引き込み続けていたのですが、4日後の4月20日に確認したところ、一旦たまっていた水がすっかり抜けてしまっていました。
5月3日、また数名のお子さんに来てもらいました。
改めて、ポンプでミニたんぼに水を入れ、子供たちにバシャバシャと踏んでもらいました。代かきの代わりです。
土が粘土状になりました。
こんな感じに水がたまっています。
次の日(5月4日)確認したところ、水は抜けておらず、いい感じになっていました。
5月15日、沢から引き込んでいる水の量が少ないため、さすがに水が減ってきました。
5月25日、急に水がほとんどなくなっていました。
確認したところ、モグラに穴を開けられていました。
あわてて塞いで、このエリアの田植えの準備は完了です。
さて、先日は力尽きて荒おこしできなかった奥のエリアは、このように雑草だらけになっています。
5月24日、ようやく半分だけ耕し、水を入れておきました。
次の日に確認したところ、水は抜けていませんでした。
前年からミニたんぼとして使っているエリアなので、保水性が良いようです。
6月7日、やっと予定していたエリアの荒おこしが完了しました。
6月19日、何人かでたんぼに入り、バシャバシャと代かきをしました。
こちらもようやく、田植えの準備ができました。
田植え
5月28日、田植えを行いました。
自宅のベランダで育てた苗はこんな感じになりました。
種もみを持って帰ったお子さんが自宅で育てた苗は、こんな感じになりました。
今回も、数名のお子さんに集まってもらい、田植えをしてもらいました。
こんな小さなエリアなので、あっという間に完了しました。
6月4日の様子です。
6月7日、苗は活着しているようです。
6月19日、ようやく田植えの準備ができた奥のエリアにも、さっそく苗を植えました。