自然農たんぼ実験2 〜籾摺り

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自然農たんぼ実験

知り合いの方から畑の一画をお借りして、自然農での野菜栽培を体験中です。

昨年、畑の端に小さな水田エリア(ミニたんぼ)をつくり、自然農での稲作を体験しました。
わずか6〜7m2程度の小さなたんぼですが、種もみの準備から田植え、稲刈り、脱穀まで、ひととおりの作業を体験し、最終的には4kg程度のコメを収穫することができました。

今年は収穫量10kgを目標に、ミニたんぼの広さを倍くらいに拡張してコメを育てています。


今年のコメは順調に育ち、10月後半に稲刈りを、11月中旬には脱穀を行いました。
このミニたんぼで取れたコメは、籾殻つきの状態で、5kg用の米袋で6袋になりました。

また、ミニたんぼへの田植えでは、準備していた苗が少し余ってしまったので、それらの苗を別の場所にも植えて育てていました。
そちらも収穫したところ、5kg用の米袋で2袋半になりました。

あわせると、籾殻つきのコメが8袋半(5kg用の米袋で)収穫できたことになります。

次はいよいよ、最後の工程の「籾摺り」です。
農家の方は本格的な籾摺り機を持っておられるのが普通なようです。また、茶碗1杯程度の籾摺りのやり方なら、ネット上にもいろいろな情報が載っていました。
ただ、今回のように「数十kg」という中途半端な量のコメを籾摺りする適当な方法は見つかりませんでした。
コイン精米機で籾摺り機能が付いているものもあるようですが、今回のように足踏み脱穀機で脱穀したものだと、ヒゲなどがたくさん残っており、機械を詰まらせてしまわないか不安です。

結局今回は、近所で古民家カフェをやられている方が、小型の籾摺り機を持っているということで、それを使わせていただくことにしました。

お借りしたのは、大竹製作所の「ミニダップ」です。


100Vの家庭用電源で動きます。側面の投入口に籾つきのコメを入れると、前面のトレイからは籾摺りされた玄米が、後方の青いところからは籾殻が出てきます。

籾摺りの終わった玄米はこんな感じです。

一部、籾がついたままのコメが残っていたり、籾殻などのゴミも混ざっていますが、これらは精米のときに取り除くしかなさそうです。
もう一度ミニダップにかけたら、より綺麗に取れるかも?とも思いましたが、今回は時間がなくて諦めました。

また、コメの中には色が青い未熟米が結構混ざっています。
今シーズン、ミニたんぼの方は雑草取りなどで、それなりに手をかけてきましたが、別の場所に植えたものは、苗を植えたっきりで、その後はほとんどほったらかしにしていました。
そちらは結構、雑草まみれになっており、収穫後には両方を混ぜてしまったので正確には分かりませんが、雑草まみれだった方では未熟米がかなり多かったような気がします。
来年はもう少し管理を頑張らないといけなさそうです。

籾殻はこんな感じです。

籾殻は燻炭にしたいので、こちらも袋に詰めて持って帰ります。

今回の作業は、使い方を教えてもらうところから始めて、1時間ちょっとで終了しました。
ミニダップは使い方が簡単な上、かなりいい感じに籾摺りもできており、ちょっと欲しくなりました。

作業終了後に、古民家カフェでランチをいただきました。

このご飯は、ミニダップで直前に籾摺りをし、かまどで炊いたものだそうです。
健康的で、とてもおいしい料理でした。

籾摺りの終わった玄米を持ち帰って重さを測ったところ、今年の収穫量は「23.7kg」でした。去年の4倍以上です。目標の10kgを余裕でクリアできました。

これで今シーズンのコメづくりは終了です。
来年の種もみ用として、籾殻付きのコメを少し残しています。
本来なら出来のよかったイネを選び、そこから種もみを取るべきでしたが、選ぶのを忘れて全てを混ぜてしまったため、適当に抜き取りました。

来年も、今年と同じ程度の規模で、コメづくりを体験したいと思います。