マイクロビットを使ってみる 〜マイクロビットってなに?

スポンサーリンク
マイクロビット概要

小学生向けにプログラミングのワークショップをしようと考えています。
その際の教材として使えるかもしれないと考え、「マイクロビット(micro:bit)」というマイコンボードを買ったので、これを試してみることにしました。


試すにあたり、「micro:bitであそぼう!(著者:高松基広、発行所:技術評論社)」という書籍を参考にさせていただきました。


マイクロビットってなに?

マイクロビット(micro:bit)は、イギリスの公共放送局であるBBCが主体となって開発した、教育向けのマイコンボード(小型のコンピュータ)です。イギリスでは、11歳〜12歳の子供全員にマイクロビットが無償配布されており、授業の中で活用が進んでいるようです。

25個のLEDと2個のスイッチ、加速度センサと磁力センサ、無線通信機能(Bluetooth Low Energy)などが搭載されており、ユーザがプログラムで簡単に制御することができます。

開発環境(プログラムを開発するためのアプリ)は、パソコンのウェブブラウザ上で動作するため、専用アプリのインストールなどは必要ありません。
プログラムは、あらかじめ準備されたブロックを組み合わせる方式で開発でき、子供でも直感的にプログラミングすることができます。教育用のプログラム開発環境としては、Scratch(スクラッチ)が有名ですが、これによく似た方式です。

パソコンで作成したプログラムは、パソコンとマイクロビットをUSBケーブルで接続することで、マイクロビットに書き込むことができます(USBメモリにデータを書き込むのと同じような方法です)。

こどものプログラミング教育から、趣味の電子工作まで応用の範囲も広く、フィジカルコンピューティングにおすすめの小型コンピュータです。

マイクロビットを購入した

今回は、マイクロビットを、スイッチサイエンスという通販ショップで購入しました。1個の価格は2200円(2020年2月現在、税込)でした。

大きさは、約5cm×4cmです。

おもて面のまんなかに、5×5(計25個)のLEDが並んでいます。これを点灯させることで、文字や模様を表示することができます(このLEDは明るさセンサも兼ねています)。
LEDの両横に、スイッチがひとつずつ(AボタンとBボタン)あり、これでマイクロビットを操作することもできます。

うら面には、プロセッサ(コンピュータの本体)や色々なセンサ、無線通信のための部品、USBや電源のコネクタが搭載されています。
下部には、電源や信号のための端子があります(金属パターンと5個の穴)。

マイクロビットのセンサ

マイクロビットには、以下のセンサが搭載されています。

光センサLEDを明るさを測定するセンサとしても使うことができます
温度センサ温度を測定することができます
加速度計マイクロビットの動き(移動、ゆさぶり、傾き、落下など)を測定することができます
コンパス方角を調べることができます

プログラムにこれらのセンサの測定結果を使うことにより、パソコンの中だけで閉じたプログラムではなく、実際の人の動作や、身の回りの状況と連動したプログラムを作ることができます。