M5Camera用の防水ケースを作成する

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M5Cameraの使い方

ソーラー発電システムとM5Cameraを畑に設置しました(記事は こちら)。

風景写真を一定間隔で撮影し、Webサーバに送信することができるシステムです。
設置してから1ヶ月程度たちましたが、問題なく稼働できており、このシステムで安定運用できそうな目処がたちました。

ただ、1ヶ月たって現地を確認したところ、M5Cameraを収納しているケースの中に水がたまっていることが発覚しました。
百円ショップで購入したプラスチックケースにM5Cameraを入れ、フタ部分をビニールシートでふさいだだけのものだったのですが、その程度の対策ではダメだったようです。

そんな訳で、きちんと防水できるカメラケースをつくることにしました。
ついでに、撮影時に点灯するLEDライトも追加しようと思います。

配線の接続内容

  • ソーラー発電システムの鉛バッテリーから、ケースに12Vの電源配線を引き込みます。
  • 12Vの電源配線を、ケース内で「LEDライト」と「シガーソケット」に分配します。
  • 分配した後のLEDライト側の配線には、途中に「M5Stack用ミニリレーユニット」をかませます。
  • 「シガーソケット」に「USBシガーソケットチャージャー」をつなぎます。このUSBチャージャーからM5Cameraに給電します。
  • M5CameraとミニリレーユニットをGROVEケーブルでつなぎます。

ケースの加工

このような、フタ部分が透明になっている防水ケースを入手しました。


電源供給するための配線と、LEDライトと接続するための配線をとおすため、ふたつの穴を開けました。

「ケーブルグランド」を取り付けます。

LEDライトとの接続ケーブル、電源配線をそれぞれ、ケーブルグランドにとおし、前述の接続内容のとおりに接続します。

2芯ケーブルについては、より防水性能を高めるため、「自己融着テープ」を巻いておきます。

LEDライトのプラス側の配線をリレーのNO端子に、電源のプラス配線をリレーのCOM端子につなぎます。

組み上げた全てのパーツをケースの中に詰め込みます。
詰め込んだパーツの上にM5Cameraを設置するため、M4ネジのスペーサーを40mmの高さまで取り付けておきます。

プラスチックの板を切り取り、穴をあけます。

そこにM5Cameraを取り付けます。

先ほど取り付けておいたスペーサーに、M5Cameraを取り付けます。リレーユニットにつないだGroveケーブルと、USBチャージャーにつないだUSB-Cケーブルを、それぞれM5Cameraに接続します。

ケースのフタにはパッキンがついており、きちんと防水できそうです。

ケースの裏に、カメラ設置のためのカメラスタンドを取り付けます。
プラスチックの板に、カメラスタンドを取り付けます。

スタンドを付けたプラスチック板を、ケースの裏面にネジどめします。

これで完成です。

大きなLEDライト(96灯)を外付けしたタイプの他、小さなLEDリングユニット(36灯)をケースに内蔵したタイプもつくりました。

動作確認

あたらしいカメラケースを、畑に設置しました。

問題なく写真が撮れています。

設置してから2週間程度経過しましたが、今のところ水漏れもなく、問題なさそうです。

2020/11/30追記

畑に設置したカメラには、スチロール板で「ひさし」をつけていました。

カメラ本体にビニールテープで貼り付けていたのですが、設置してしばらくたってから見にいったところ、はずれてしまっていました。
風で飛ばされたようです。

やはり、こんな安易な取り付け方ではダメだということで、L字アングルを買ってきて、このようなしさしをつくりました。

カメラ本体と同様に、支柱に取り付けました。

これでしばらく様子を見ようと思います。