自然農の野菜栽培を体験する 〜コンパニオンプランツと栽培のローテーション

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自然農体験

知り合いの方から畑の一画をお借りして、「自然農」での野菜栽培を体験中です。

以下の書籍を参考にして、1m2単位の畝を準備し、そこで野菜を育てています。


この書籍によれば、同じ区画に、相性の良い夏野菜と冬野菜を交互に植えることで、土がどんどん良くなっていき、毎年同じ野菜を植えても、連作障害も起きず、野菜が育ちやすくなるそうです。
また、相性の良い複数の野菜を同時に植えることで、土が良くなっていくだけでなく、害虫対策にもなるとのことです。

今は、1m2の畝を2区画使っているのですが、上記の書籍を参考に、それぞれの畝での栽培計画をたてました。

畝A

【夏野菜】トマト、バジル、イタリアンパセリ、エダマメ

バジルやイタリアンパセリは、香りが強いため虫よけの効果があります。
上記の書籍では、ラッカセイを植えると良いと書いてありましたが、今回は代わりにエダマメを植えました。ラッカセイやエダマメは、根っこに住む根粒菌が、土を豊かにしてくれるそうです。

【冬野菜】キャベツ、サニーレタス

トマトとキャベツは、必要とする養分が異なる他、キャベツは有機物を分解し、土の状態をリセットしてくれるそうです。
また、トマトとキャベツでは、害虫の種類も異なり、病虫害の観点からも、このローテーションが最適とのことです。

サニーレタスはやせ地でも育ち、また、虫よけ効果も期待できるそうです。

育て方

夏野菜は5月頃に苗を植えます。
7月中旬から順次、収穫できるようになります。
10月頃になったら、根は抜かず、茎の根元から刈り取って、草マルチにします。

冬野菜については、虫よけ効果のあるサニーレタスの苗を、先に植えます(9月あたま頃)。
9月中旬になったら、キャベツの苗も植えます。
まだ夏野菜が残っている時期なので、どちらも夏野菜の株の間に植えます。

キャベツが大きくなってきたら、スペースを確保するため、レタスを先に収穫します。10月後半から11月頃、夏野菜の刈り取りと同じタイミングで収穫します。
キャベツは草に埋もれると弱るので、結球するまでは、周囲の草刈りをこまめに行う必要があります。
キャベツは、12月から2月にかけて収穫します。

畝B

【夏野菜】エダマメ、ニンジン

エダマメは、根っこに住む根粒菌が、土を豊かにしてくれます。
カメムシはエダマメを好みますが、ニンジンの香りがきらいなので、このふたつを組み合わせると、寄ってこなくなるそうです。
また、チョウはニンジンの葉を好みますが、先にエダマメを植えておくことで、チョウがニンジンの葉を見つけづらくなるとのことです。

【冬野菜】ゴボウ、ホウレンソウ

ニンジンは乾燥に強いのに対し、ゴボウは多湿を好む野菜であり、性質が異なるため、養分をうまく分配しあえる関係とのことです。
ホウレンソウは、中性の土を好み、酸性が苦手なので、もしも夏にエダマメがうまく育たなかったら、タネの上から燻炭をまいておくのがよいそうです。

育て方

5月から6月頃に、畝の両サイドに、エダマメのタネをまきます。エダマメの種は、鳥に食べられやすいため、今回は、こちらの記事のとおり、ポットで発芽させ、その苗を植えました。
開花時期には、水分がたくさん必要なので、10日以上雨が降らなかったら、水をたっぷりやります。
7月下旬から8月にかけて、収穫できます。

エダマメの開花時期と、ニンジンの発芽時期は、ともに水分が必要なので、これらの時期が重ならないよう、7月の、エダマメの開花が終わった頃に、ニンジンのタネを植えます。
畝の中央に、10cm幅の湿った溝をつくり、5mm間隔でタネをばらまきます。まき終わったら、土が乾く前に薄く土をかけて板などで鎮圧し、さらにもみ殻をまいて鎮圧します。
8月になったら、少しずつ間引きをします(抜く、もしくは根元から切り取る)。
10月から11月にかけて、収穫できます。

8月頃、ニンジンを間引いた隙間にゴボウのタネをまきます。タネをまいたら、薄く土をかけて鎮圧し、草マルチをしておきます。
9月になったら間引きをします。翌年の5月から6月頃に収穫できます。

9月頃、エダマメを収穫した後のスペースに、ホウレンソウのタネをまきます。
1cm間隔でタネをまき、薄く土をかけ、燻炭をまいて鎮圧し、草マルチをします。
大きくなったものから、順次間引きして食べます。10月後半から3月頃まで、収穫できます。