近くの里山地域で活動しておられる自然栽培サークルでは、定期的に、自然栽培のコメづくり体験イベントを開催しています。
先日、「種もみの選別・温湯消毒」体験に参加しました(記事は こちら)が、そこで「種もみの浸種」を行ってから約2週間が経過し、「積算温度」(種もみをつけておく水の「水温×日数」)が100℃に達したので、今回は、次のステップである「種下ろし」を行いました。
128穴のポットトレーに、ひとつずつ土を入れ、ひとつずつ種もみを撒いていく方法で行います。
苗土の準備
前もって、苗土を準備しておきます。
田んぼの土を使います。
植物の種が落ちている表土をはがし、その下の土をシートに広げていきます。
この土を乾燥させて細かくする必要があるので、数日間乾かし、細かく砕き、また乾かすという作業を何回か繰り返します。
その後、土振るい器(金網)で細かい土を選別し、それを使用します。
選別した土は、乾燥した状態で保管しておきます。シートで覆うなど、湿度の高い状態で保管すると、カビが生えてしまう可能性があり、注意が必要とのことです。
ポットトレー置き場の準備
ポットトレーに種もみを撒いた後には、トレーを水平に並べておく場所が必要なので、事前にトレー置き場を準備しておきます。
今回は、サークル本部の隣にある畑の一部を使うことにしました。
ポットトレーのサイズ、個数、および並べ方を考えて、置き場のスペースを決定します。
ポットトレーには、水を浸す必要があります。水がトレーの底に少し浸る程度になるように、水平を調節します。
トレーを置いた後、ポットから出てきた根が畑の土に伸びていかないように、トレー置き場にはシートを敷いておきます。
種下ろし
浸種していた種もみは、種下ろしの作業をやりやすくするために、種下ろしの数時間前に水から出し、陰干しして水気を切っておきます。
前もって準備した苗土を、ポットトレーに入れます。
トレーを叩くと、土が平らになります。
そこに、まずは種もみを一粒ずつ入れていきます。
撒いた種もみを、割り箸などで押さえて、土に埋めていきます。
最後に、その上にも土をまいておきます。
種下ろしの終わったトレーは、トレー置き場に並べていきます。
トレーを並べ終わったら、保温、および鳥害対策のために、「寒冷紗」(農作物を覆う布)をかぶせておきます。
今回参加したのは、上記の工程のうち、種下ろしの作業だけです。
種下ろし自体は、細かい作業ではありますが、メンバーでおしゃべりしながら楽しく実施できました。