自然農たんぼ実験2 〜脱穀

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自然農たんぼ実験

知り合いの方から畑の一画をお借りして、自然農での野菜栽培を体験中です。

昨年、畑の端に小さな水田エリア(ミニたんぼ)をつくり、自然農での稲作を体験しました。
わずか6〜7m2程度の小さなたんぼですが、種もみの準備から田植え、稲刈り、脱穀まで、ひととおりの作業を体験し、最終的には4kg程度のコメを収穫することができました。

今年は収穫量10kgを目標に、ミニたんぼの広さを倍くらいに拡張してコメを育てています。


今年のコメは順調に育ち、10月後半に稲刈りを行いました(記事は こちら)。
刈り取ったイネをはざ掛けしてから3週間たちましたので、そろそろ脱穀をしようと思います。

昨年は、収穫したイネの量がわずかだったので、手でしごいて脱穀しました。
3人がかりで30分ほどかけて、約4kgのコメを脱穀しました。

今年は昨年よりも収穫量が多いので、どうやって脱穀すべきか、少し検討しました。

収穫量は昨年の4〜5倍ぐらいありそうなので、昨年と同じやり方だと3人がかりで2時間半、5人でやっても1時間半かかる計算になります。
結構な手間になるので、なんとか効率化する必要がありそうです。

実は、ミニたんぼから歩いて15分ほどの場所にある倉庫に、昔ながらの「足踏み脱穀機」が置いてあります。

この「足踏み脱穀機」を使えば話が早いのですが、実はその倉庫までの道は山道で、車で行くことができません。「足踏み脱穀機」を使おうと思うと、結構な量のイネをかついで、徒歩で15分ほど運ぶ必要があります。

イネを運ぶのもなかなか大変そうなので、まずは昨年と同じ手でしごく脱穀を、少しでも楽にする方法を調べました。

ネットで検索すると、「牛乳パックで取る方法」「割り箸で取る方法」「茶碗で取る方法」などの他、クシを使ったり「千歯こき」を自作している人もいました。

まずは、百円ショップで「クシ」を買ってきて試しました。

ちょうど籾が取れそうな目の荒さのものを選んで買ってみたのですが、目の荒い方では籾がすり抜けてしまって脱穀できず、目の細かい方は籾はいい感じに取れるものの、それがクシの間に挟まってしまい、外すのに逆に時間がかかってしまうという状況になり、いずれもダメでした。

次に、テント用のプラスチックペグをつかって「なんちゃって千歯こき」をつくってみました。

こちらは、目の荒さの調節は必要なものの、籾をうまく取ることができました。

ただ、このようなことをやっても、手でしごくのに比べて劇的に効率化できる訳でもなく、数人がかりで1時間近く作業しましたが、それで脱穀できたのは全体の2割程度という感じでした。

これだけ大変だと、イネをかついで運ぶ方が楽だという話になり、結局は「足踏み脱穀機」で脱穀することになりました。
イネを直径30センチぐらいの束にし、みんなでそれを肩にかついで倉庫まで運びました。

結局、「足踏み脱穀機」を使うことで、のこり8割ほどのイネを1時間足らずで脱穀することができました。

取れたコメは、5kg用の米袋で6袋になりました。籾殻がついたままの状態ではありますが、想像以上の収穫です。

残りの工程は「籾摺り」と「精米」です。
いずれも自力でやる手段がないので、「籾摺り」は知り合いに「籾摺り機」を借りて実施、「精米」は家庭用の「精米機」を使う予定です。