組み立て式デスクトップレーザーカッター「FABOOL Laser Mini」を購入レビュー

スポンサーリンク
レーザーカッター

組み立て式のレーザーカッター「FABOOL Laser Mini」を購入しました。

FABOOL Laser Mini

「FABOOL Laser Mini」は、「smartDIYs」という、日本のベンチャー企業が販売している、組み立て式のデスクトップレーザーカッターです。

5万円台からという、圧倒的な低価格でありながら、「個人での趣味のモノ作り」から「企業でのプロトタイピング」まで、幅広いニーズに適用可能です。
また、拡張フレームによる加工エリアの拡大や、より高出力なレーザーヘッドへの変更など、拡張パーツによりユーザーの用途に応じたカスタマイズが可能です。
駆動部にはカバーなどは付いておらず剥き出しのため、使用時のみ机上に設置し、使い終わったら立てて片付けることも可能です(オプションでカバーも販売されています)。

個人的には、自宅にレーザーカッターを常時設置しておけるようなスペースがまったくないため、カバーがなく、立てて収納できるというのが、最も魅力的な点でした。

FABOOL Laser Miniの組み立て

今回購入したのは、レーザーパワーが3.5W、加工エリアが30×23cmのものです。
あわせて「加工ベッド」も購入しました。

早速、組み立てます。

本体部品と、加工エリア部品は、別々に梱包されているので、加工ベッドとあわせてダンボール3箱で届きました。

最初にX軸、Y軸のモーターユニットを組み立てます。
ステッピングモーターに、プレートとタイミングプーリーを取り付けます。
X軸用が1個、Y軸用が2個の、計3個です。

次に、X軸を組み立てます。
mini v plate(3個)を、がたつかず、スムーズに動くように調整した後、スロットに取り付けます。

X軸モーターユニットを取り付けます。タイミングベルトと光学ステージも取り付けます。

次に、Y軸を組み立てます。
直角ブラケットを使って、フレームを組み立て、X軸ユニットを通します。

私の場合、ここでどうしてもX軸ユニットがスムーズに動かず、一旦ばらして、mini v plateの調整からやり直すことになりました。

pulley plateとY軸モーターユニットを取り付けます。タイミングベルトも取り付けます。

次に、基板を取り付けます。
本体にPCBケースを取り付け、その中にレーザー基板とコントロール基板を取り付けます。

諸々の配線を行います。

煩雑なケーブルを結束バンドでまとめます。

最後に、PCBケースを組み立て、レーザーユニットを取り付けます。

これで完成です。
作業開始が11時半、途中で1時間程度の休憩を挟みましたが、終わったのは17時近くになっていました。

FABOOL Laser Miniの動作確認

早速、刻印してみました。
「FABOOL Laser Mini」を操作するためのソフトウェア「SmartDIYsCreator」をインストール・起動し、プリセットされている設定(バルサ材に刻印)を使って、ダンボールとMDF材に刻印しました。元データはjpegです。

MDF材は10cm角ですが、この程度のサイズの刻印で、それぞれ20分程度かかりました。

まとめ

この製品は、ユーザが自分で組み立てるタイプですが、組み立て時の調整などは結構シビアです。雑に組み立ててしまうと、使っているうちにスムーズに動作しなくなったりして、すぐに調子が悪くなります。
しかし、自分で組み立てているので、仕組みもある程度は理解できており、自分自身で不調の原因を見つけ、再調整することができます。

一方、もしも組み立て作業を他人に任せるような使い方をすると、調子が悪くなったとたんに、途方にくれることになりそうです。

このようなものを組み立てるのが好きな人にとっては、とてもおもしろい製品だと思います。