「IoT実証実験用フィールド」を拡張しました

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工作

近くの里山地域に畑を借り、そこで野菜を育てながら、屋外でのIoT実証実験を行っています。

このようなエリアです。

ここにモバイルWi-Fiルータを設置しています。電源がないので、ソーラー発電システムも設置し、そこで発電した電力をモバイルWi-Fiルータに供給しています。
使用しているモバイルWi-Fiルータは「HUAWEI E5785」、ソーラー発電システムは「KAUSUMEDIA 50Wソーラーパネル+20Ahバッテリーセット」です。



こんな感じで設置しています。設置したのは2020年9月で、現在まで安定して稼働しています。

また、この状態では、エリアの端までは安定してWi-Fi通信することができなかったため、ESP32でつくったWi-Fi中継機も設置しています。
Wi-Fi中継機は「ESP32-DevKitC」でつくりました。また、中継機に電源供給するためのソーラー発電システムは、秋月電子で購入した「12Wソーラーパネル」「7.2Ah鉛蓄電池」、アマゾンで購入した「ALLPOWERSチャージコントローラ20A」を組み合わせたものです。




こんな感じで設置しています。設置したのは2021年8月で、こちらも現在まで安定して稼働しています。

このエリアで、現在は5台のIoTカメラ(M5Camera, Timer Camera, Unit Cam Wi-Fiカメラ)と、2台のIoTセンサデバイス(M5Stamp Pico, Timer Camera)が稼働しています。

さて、畑のとなりには田んぼがあるのですが、実は昨年より、その田んぼも借りています。
これまで、この田んぼでもIoTでデータ取得したいと思う機会はあったのですが、畑とは距離が中途半端に離れており、Wi-Fiの電波が届かないため、田んぼでIoT実証実験を行うことはできませんでした。

今回、別の用途で使っていたソーラー発電システムが、実験完了により余りました。また、今のところ使用していないモバイルWI-Fiルータが1台あるため、これらを田んぼエリアに設置することにしました。
設置するモバイルWi-Fiルータは、畑エリアと同じ「HUAWEI E5785」、ソーラー発電システムは「KAUSUMEDIA 5Wソーラー電気柵用セット」のソーラーパネルを「KAUSMEDIA 10Wソーラーパネル」に変更したものです。



畑エリアでは、モバイルWi-Fiルータの電源として50Wのソーラーパネルを設置していますが、モバイルWi-Fiルータだけであれば、10Wのソーラーパネルでも何とか電力を賄うことができるのではないかと考えており、今回設置するシステムで、その確認をしたいと思っています。

ソーラー発電システムはこんな感じのものです。つくったのは2021年1月です。

モバイルWi-Fiルータは、手持ちで余っていたタカチの防水ケースに格納することにします。

ケースにケーブルグランドを取り付け、スポンジをカットして敷いた中にモバイルWi-Fiルータを入れます。

ケースに、1.5メートルのイレクターパイプを取り付けます。

完成です。

田んぼエリアに、こんな感じで設置しました。

設置場所はこの辺りです。

とりあえず、田んぼエリアにもIoTカメラ(Timer Camera)を1台設置し、このモバイルWi-Fiルータ経由で画像を送信するようにしました。
今後、このシステムが、長期間にわたり安定して稼働することを確認していこうと思います。

ちなみに、田んぼエリアのとなりにはビニールハウスがあり、この度、このハウスも借りることになりました。

露地では、IoTとは言っても、画像や環境情報を採取する程度しかできることがないのですが、ハウスであれば、諸々の制御など、IoTを使ったよりさまざまな実証実験が行えそうです。
そんな訳で、このハウスで野菜栽培を始めたら、こちらでもいろいろな実験をしようと目論んでいます。

まとめると、私が屋外で実施しているIoT実証実験の環境は以下のようになります。

従来からの環境(畑エリア)を「IoT実証実験用フィールド(No.1)」、今回追加した環境(田んぼエリア)を「IoT実証実験用フィールド(No.2)」と呼ぶことにします。

今後も、これらのエリアで、いろいろな実験をしていきたいと思います。