おもちゃのケーブルカーをつくる(4) 〜車体とレール(その2)

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工作

私はボランティアで、小中学生に電子工作やマイクロビットプログラミングを教えるワークショップを実施しているのですが、その講師メンバーや一部の生徒と共同で、おもちゃの「ケーブルカー」を製作することになりました。

ケーブルカーを動かすための「巻上機」については、こどもの工作でもよく使われている「FA-130RA」モーターやタミヤのギアボックス、同じくタミヤのプーリーなどを使ってつくりました(記事は こちら)。
また、モーターを動かすための「制御部」は、マイクロビットやモータードライバを使ってつくりました。マイクロビットのボタンを押すことで運転・停止する他、駅には磁気スイッチを仕込んであるので、ケーブルカーが駅に到着したら自動停止します。無線通信機能を使って、ケーブルカーの運転状況や消費電力を別のマイクロビットに表示させることもできます(記事は こちら)。





車体やレールについては、他のメンバーの方がつくってくれています。
網戸の戸車などを活用してケーブルカーの「溝車輪」と「平車輪」を再現したり、ひのきの角棒を曲げてレールをつくったりしています。ケーブルカーを引っ張るケーブルをレール内に維持するための滑車も手作りしました(記事は こちら)。


各パーツがここまでできあがってきたので、いよいよそれらを組み合わせて、ケーブルカーを完成させたいと思います。

ボティについては、ワークショップの生徒(小学6年生)が3Dプリンタで作成してくれました。私たちの活動場所の近くで最近まで営業していた「妙見の森ケーブル」のデザインを採用しています。

車体のベースにボディを乗せて車両単体としては完成です。ボディ上面は開けてあり、ちょっとした荷物を乗せることができるようにしています。

巻上機と制御部をレールに取り付けました。

なかなか安定して動作しないので、ケーブルカーを引っ張るケーブルの材質を変えたり、モーターの回転をプーリーに伝えるための輪ゴムを網戸用の押さえゴムに変更したりと、いろいろ試行錯誤を繰り返しました。

最後にメンバーが集まって、動作確認と塗装を行いました。

動きは最後まで安定しませんでしたが、見た目はとても素敵に仕上がりました。
「妙見の森ケーブル」は桜がとても綺麗な場所を運行していたのですが、それっぽい雰囲気を再現できたと思います。

つくるのに半年以上かかってしまいましたが、ケーブルカーがようやく完成しました。

4月7日に、私たちの活動場所の近くで「里山マルシェ」というイベントがあり、そこで私たちもポスター展示をさせていただくことになっていたので、その場所に今回つくったケーブルカーも展示することにしました。

ミニトマトや、畑に咲いていた花などを乗せてデコレーションしました。

当日は結局、モーターで動かすことは全くできず、手で車両を引っ張りながらの紹介となりましたが、それでも大変多くの人に見てもらうことができました。
子供だけでなく大人の方まで、大変多くの人が興味津々で見入っておられ、もしかしたら人は想定どおりに動いてくれないものにより興味を持つのかも?なんてことを思いました。