兵庫県の里山地域にある畑を数名のメンバーでお借りして、野菜づくりを楽しんでいます。
隣の畑で家庭菜園をされていたグループの方々が数ヶ月前に畑をやめ、それをきっかけに私たちの畑に「シカ」が頻繁に入ってくるようになりました。
大慌てで獣害柵の補強を行い、そのおかげでシカは入ってこないようになったのですが、その後も小動物の侵入は続いていました。
先日つくった「獣検知ネットワークカメラ」(記事は こちら)を畑に設置したところ、以前から出没している「ヌートリア」が映っていました。


ヌートリアはこれまでも頻繁に畑に入ってきており、かなり頑張って柵を補強しても、ネットを噛み切ったり、地面を掘ったりしてしつこく侵入してきます(記事は こちら)。
自力での対応ではなかなか対策が難しいので、今回は市に相談し、猟友会の方に「箱わな」を設置してもらうことにしました。
「箱わな」はこのようなものです。

檻のなかに餌となるニンジンをぶら下げておきます。獣がニンジンを触ると、扉に引っ掛けてあるフックが外れて扉が閉まります。扉にはストッパーがついているので、ストッパーを押さえながらでないと扉を開けることはできません。
動物が罠にかかった場合、ヌートリアもしくはアライグマであれば猟友会の方が処理してくれますが、それ以外の動物がかかった場合は自分たちで逃さなければいけないというルールです。罠の確認のために毎日畑に通うことはできないので、罠をネットワークカメラで撮影し、自宅から確認できるようにしました。

罠を設置した翌日、また「獣検知ネットワークカメラ」にヌートリアが写りました。
そしてその直後、罠にヌートリアがかかりました。
早速、猟友会の方に連絡し、捕獲されたヌートリアを引き取っていただきました。


さて、近隣にいるヌートリアが1匹だけとも思えないので、箱わなは引き続き設置してもらうことにしました。
継続して観察していると、ときどき餌のニンジンがなくなっているので、まだ畑に小動物がいるようですが、罠にはかかりません。また、ヌートリアは昼間に行動しているので、畑に多数設置しているカメラにもときどき写っていたのですが、1匹を捕獲した後はまったく写りません。ニンジンを取っているのはヌートリア以外の動物かもしれません。
1ヶ月近くが経過したころ、今度は「獣検知ネットワークカメラ」にアライグマが写りました。
ヌートリアを捕獲した後に畑に入っていたのはアライグマだったようです。

アライグマは甘いものが好きだとのことで、餌のニンジンを「横綱あられ」に変更しました。箱わなも2台に増やしてもらいました。


罠の餌を変更した数日後の深夜、「ネットワークカメラ」にアライグマが写りました。
そして翌朝、箱わなを確認したところ、アライグマがかかっていました。


猟友会の方に連絡し、捕獲されたアライグマを引き取っていただきました。
猟友会の方にお聞きしたところ、アライグマは獣害柵をよじ登って畑に入ってくるので、柵で侵入を防ぐのは無理で、捕獲するしか対策はないとのことです。
そんな訳で、引き続き箱わな設置を継続していただくことにしました。