自然農たんぼ実験3 〜籾摺り

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自然農たんぼ実験

知り合いの方から畑の一画をお借りして、自然農での野菜栽培を体験中です。

そんな中、お借りしている畑のすみに小さな水田エリア(ミニたんぼ)をつくり、自然農での「稲作」も体験しています。
一昨年から始め、今年で3シーズン目の栽培です。
前の年に収穫したコメの一部を種もみにして、ほんの少しではありますが、苗をつくるところから収穫まで全ての工程を行っています。


今年もいい感じにコメを育てることができ、収穫して脱穀まで完了させることができました(記事は こちら)。

さて、例年困ってしまうのが、この次の「籾摺り」作業です。
色々と調べていたのですが、私たちが育てているような少量のコメをうまく籾摺りする方法が見つかりません。
昨年は籾摺り機能付きのコイン精米機を探して、そこで籾摺りをしたのですが、コイン精米機には不良米を選別する機能がついているため、半分以上のコメが不良米として弾かれてしまいました。
籾付きの状態で30kg近くあったコメが、籾摺り後には10kgちょっとになってしまい、ちょっと残念な結果になってしまいました。自分たちがつくった思い入れのあるコメなので、不良米でも食べたかったのですが。

そんな訳で、今年はついに小型の籾摺り機を購入しました。
一緒に畑作業をしているメンバーのたっての希望もあり、購入したのは大竹製作所の「ミニダップ」という製品です。
たった10kg程度のコメの籾摺りのためにこんなに高価な機械を購入して、いったい何をやってるんだか…という感じもしますが、まあ他に手段もないのでやむを得ません。


畑近くのお宅の庭をお借りして、籾摺り作業を行うことにしました。
こちらが「ミニダップ」です。

投入口には一度に3kg程度のコメを投入できるようです。スイッチを入れると、左のスライダーからは籾摺り後のコメが、右の青いところからは籾殻が出てきます。

早速作業を始めました。あっという間に籾摺りができ、これまでの苦労は何だったのか?という感じです。

ただ、事前にきちんと脱穀ができておらず、穂についたままの籾が混じっていると、あっという間に詰まってしまいます。今回も、脱穀した籾をふるいにかけたところ、こんな感じに穂が残っていました。

穂についた籾は人手で外していきましたが、かなり面倒な作業で途中で断念しました。やはり脱穀などひとつひとつの工程を丁寧に進めていくことが肝心なようです。

籾摺りが完了しました。「ミニダップ」に2回かけることで、とても綺麗に籾摺りができました。

こちらは餅米の「ハッピーヒル」です。籾摺り後の重量は9.6kgでしたが、緑色の不良米だらけでした。

こちらはうるち米の「ヒノヒカリ」です。重量は3.2kg、こちらは緑色のコメもなく、とてもいい感じです。

「ハッピーヒル」は稲がとてもしっかりと育ち、1本の稲からたくさんのコメが収穫できたのですが、籾摺りをしてみると不良米が多いという結果でした。
一方、「ヒノヒカリ」はハッピーヒルに比べると育った稲もやや細く、少し元気がないようにも見えたのですが、最終的にはとてもいい感じに収穫できました。

いずれにしろ、これでようやく、種まきからできたコメを食べるまで、全ての工程を自分たち自身でできるようになりました。